フォーク延長キット セッティング ゼファー1100 カスタム (その1)
これから、こちらのブログで、バイクに関する情報をお届けしたいと思っています。
まずは、ウイニングランの顔となりました、延長キットからお話ししてみたいと思います。
もともと自分達のレース用バイクに付けていた延長キットを、商品化して販売して以来、早いもので20年近くになります。当初、販売するにあたって、商品名は、エクステンションキットのほうがかっこよくていい、という意見もありましたが、横文字に弱い私は、単純に延長キットといったほうが単純明解でいいかなと思い、何のひねりもない名前ですが、フロントフォーク延長キットと名付けました。今では、延長キットという商品名もずい分と定着し、思いがけずのロングランヒット商品となりました。常日頃、ご愛用して下さっている皆様に、感謝御礼申し上げます。
そこで、これから、延長キットにまつわることで、日頃、皆様からよく頂くご質問、疑問等に、少しずつ説明をさせて頂こうかと思います。それらの説明が、少しでも皆様のお役にたてれば、幸いです。
まず、今回は、セッティングについて、少しお話してみたいと思います。
ゼファー1100 セッティング その1
例えばゼファー1100にアCBR900RR(45パイ)のフォークを流用する場合、延長キットを使って、ゼファー1100のフロントフォークの全長とCBR900RRのフロントフォークの全長を、同じ長さになるようにして、バイクに乗られる方がいらっしゃいます。
しかし、このような合わせ方には、幾つかの問題があります。
フォークにはそれぞれストローク量に違いがありますので、単に全長のみを合わせても、ボトム量により車両の特性が変わり、曲がらなくなったりします。
また、ステアリングが重くなったり、高速走行は良いものの、低速では、交差点や路地で曲がりにくくなったりします。
そこでまず考えてしまうのが、車重に対してバネレートが弱いからだと思い、バネレートを上げたり、イニシャルを掛けたりして、高速は良くなったけど、ますます街乗りには適さないステアリングが重くて気が抜けない車両になってしまった。(こういうケースの相談はよく受けます。)
こんな経験をされた方は、
見た目の車体姿勢やキャスター角を流用するフォークの全長で合わせるのではなく、車両特性を合わせるという事をしてみてください。
どういう事かというと
フォークにはそれぞれ多少のストロークに違いがありますので、全長を合わせるのではなく、フォークのボトム長を合わせてください。ゼファー1100をフォークをフルボトムさせた時の全長と、CBR900RRのフォークをフルボトムさせた時の全長を比べて、その長さの差を延長してみます。
それぞれのストローク(作動域)に対するキャスター角が、これで合わせることができます。
この状態で、フォークスプリングを試してみてください。
流用するフォークのバネレートの違いによりストローク域も違うし、シングルレートとダブルレートでは、沈み込みが大きいほど、特性は、全く違ってきますので、これらの対応の為に、プラス20mm程の長い延長をお勧めいたします。しかし、アップハンドルなど、フォーク突出しに制約がある場合は、セッティング用として2種類の長さを購入されるとより細かなセッティングが試せます。
ここまで、やって頂いて、初めてセッティングの基礎ができたといえるでしょう。
今回の説明は、ここまでとさせて頂きます。
この続きは、ゼファー1100 セッティング その2 でお話させて頂きたいと思います。
フォーク延長キットには、フォークの構造により数種類のタイプはあります。
延長したいけれど、車種が分からないという方は、お問い合わせください。


ステムキットを製作して、ホイールはZX12Rをセットしています。
ステムキットは税込129,600円(ハンドルポスト10,800円) アルマイト10,800円
フロントフォークはCBR900RRに70mm延長キットをセットしています。
フォークスプリングは1.0Kg
オイル粘度15#
延長キットなど通販していますので、メール・電話・FAXで、在庫確認やご注文などお問い合わせください。
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